VOICE
01

患者さんと一緒に成長できることが
仕事のやりがいにつながる。

H先生

2021年入局

臨床心理士、公認心理師を目指した理由・きっかけ

表に出ることは苦手な性格ですが、他の人の話を聞いたり、問題解決の方法を一緒に考えたりしてサポートすることが好きでした。心理的な面から人に寄り添い、その人の良さを発揮する支援をする臨床心理士という仕事を知り、興味を持ったのがこの仕事を目指したきっかけです。目標としているのは、「話せてよかった」と思ってもらえる心理士。そのためには自分自身が地に足をつけ、ゆったりと構えられることや主観と客観、実践と科学のバランスを取れるようになるのが重要だと考えています。

現在の仕事

大学病院の精神科で、外来・入院患者さんへの検査と精神療法を行うことが主な業務です。
試行錯誤しつつも、自ら問題を解決し良い方向に向かっていこうとする患者さんに寄り添い、目標達成を一緒に喜べるのがこの仕事の一番のやりがいです。患者さんの感じていることや考えていること、体験していることを共有させていただくことは、自分自身にとっても新たな気付きや成長の糧となります。以前、強迫性障害の暴露反応妨害法の経験に乏しかったころ、患者さんが調子を崩さないか心配でこちらも不安になりながら実施していた時期がありました。しかし、患者さんが勇気を持って課題に挑み、それを達成している姿に、いつしかこちらが勇気づけられていました。その課題は、他の人にとっては小さな一歩でも、その患者さんにとっては大きな一歩。そして共に喜んだ私にとっても、成長につながる大きな歩みでした。

講座の魅力

発達障害や摂食障害などの疾患や森田療法などについて最先端の研究が行われており、オリジナリティーのある業績があったことが当講座に注目した理由です。また心理研修生の制度があり、大学病院という規模の大きな臨床の場で多様な経験が積めること、働きながら精神科医の先生方や先輩心理士からの指導を受けられることは、将来に向けた土台づくりに最適な環境だと感じました。
医師やコメディカル、そして多くの心理士と接する機会を通じて、さまざまな視点から患者さんをサポートできるのは、医局という存在が大きいと感じています。一人では不安なケースがあっても、どの先生方も懇切丁寧に相談に乗ってくださるので、見通しをもって患者さんのサポートに臨むことができます。また、勉強会や研修会、所見指導などで知識を得ることができるだけでなく、臨床的な態度が学べる点も大学病院ならではの強みです。

ワーク・ライフ・バランスについて

仕事は、業務時間内に最大限の力を発揮できるように意識しています。仕事のクオリティーを高めるために研修やスーパーバイズなどで研鑽を積んできました。一方で、限界以上のことは職場の仲間を素直に頼る、というのが私の持論です。そうやってお互い支え合うことで、職場全体のワーク・ライフ・バランスが改善できるからです。
また精神科は休みの予定が変更になるということはほぼないので、計画が立てやすいのがありがたいですね。休日はキャンプに行ったり、音楽を聴いたりと好きなことをしてリフレッシュしています。

MESSAGE

心理士は、自分自身の経験が役に立つ仕事です。患者さんのバックグラウンドはさまざまで、自分よりも人生経験の豊富な方ばかり。だからこそ、普段から人と会う、本を読む、映画を見るなど、いろいろな世界を知ることと、経験を振り返り自分のものとしていくことが大切だと思います。また、すぐには成果が出づらく、地道に取り組むことが必要な仕事ですが、そんな状況で、揺らぎつつも自分を保てることも患者さんに安心をもたらすと思います。そのためには、自分自身が心身共に健康であること、サポートを持っていることが重要だと思います。私たちと一緒に、あなたが理想とする臨床心理士、公認心理師を目指していきましょう。
  • 浜松医科大学子どものこころの発達研究センター
  • 静岡県摂食障害支援拠点病院
  • 浜松医科大学医学部附属病院
  • 国立大学法人 浜松医科大学
  • 静岡県摂食障害支援拠点病院

PAGE
TOP