VOICE
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学内・学外で広範な経験を積み、
さまざまな疾患への対応力を磨く。

F先生

2017年入局

現在の仕事

大きく分けて、病棟業務と外来診療の2つがあります。
病棟では、朝夕のグループカンファレンスでグループ所属の医師、心理士に加えて研修中の学生さんたちと患者さんの状態を共有し、診断や治療方針について相談します。朝のカンファレンスが終わると回診の時間です。患者さんの対応や病棟多職種との情報共有、家族面談、リエゾン業務、書類仕事などを順次行い、夕方のカンファで再度グループの医師と情報共有をするのが、代表的な1日の流れです。
外来は週に一度で、その日は朝から1日中外来診療に当たります。病棟業務はグループ所属の他の医師が分担してくれるので外来業務に集中できます。
精神科は他の科よりも患者さんの年齢層が若いので、うまく社会生活に戻れるかどうかは非常に大切なポイントだと考えています。社会復帰をうまく支援できたり、状態を改善して終診まで導けると感慨深いものがあります。

入局を決めた理由・講座の魅力

大学受験の進路に迷っていた時、ちょうどうつ病などの啓蒙を目的としたニュースに触れたことがきっかけで精神医学に興味を持つようになりました。当講座に興味を持ったのは、浜松医大出身なのでポリクリの時から医局の先生によくしてもらっており、自然な流れでといった感じです。
当講座は教授をはじめ比較的若い先生が多く、カンファや個別の相談もしやすいところが魅力です。また、異動先の候補として天竜病院やこどものこころの診療所といった児童精神科があるので、児童精神医学に興味のある先生にとってはさらに魅力的だと思います。その一方で、大学病院での研修も非常に手厚い指導が受けられるので、摂食障害をはじめ学外では学びにくい疾患への対応が勉強できる点も、当講座の特長です。
精神科は仕事で遅くなって家に帰れないようなことはないので、家族と過ごす時間を十分取れるのもモチベーションの素になっています。

現在の目標、将来の夢

精神科に限らないと思いますが、疾患は病院ごとに偏りがちになります。医局で異動があるのは良しあしですが、特に研修初期にいろいろな病院を回れるのは医局入局の強みだと思います。また医大という性質上、人員配置の段階から教育前提で人が割り振られているので、手厚い指導が受けられるのも大きなメリットです。
個人的な思い出ですが、うつ病や統合失調症の患者さんにうまく薬物療法が効いたのを初めて見た時のことが印象に残っています。教科書的には当たり前の話ではあるのですが、こんな小さな錠剤が人の気持ちを救えるのかとちょっとした衝撃でした。今は、こうした広範な経験を積みながら、いろいろな疾患に全般的に対応できる医師を目指して研鑽を重ねています。

MESSAGE

精神科は、外来診療など独り立ちが早めとなる一方で、診療経験や勉強を積み重ねていく過程で奥深さを感じることができます。時代のニーズで必要性の高まっていることもあり、やりがいのある領域だと思います。
また、とかく多忙なイメージのある医師ですが、精神科は比較的ワーク・ライフ・バランスが実現しやすい科だと感じています。仕事とプライベートにメリハリをつけて高いモチベーションで仕事に打ち込みたいという方は、ぜひ当講座に注目してみてください。
  • 浜松医科大学子どものこころの発達研究センター
  • 静岡県摂食障害支援拠点病院
  • 浜松医科大学医学部附属病院
  • 国立大学法人 浜松医科大学
  • 静岡県摂食障害支援拠点病院

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