VOICE
04
医師としての成長を大いに高めてくれる
医局での経験と同僚の存在。
S先生
2010年入局
現在の仕事
「児童心理治療施設入所中の児童の診察」、「児童精神科外来で地域の子どもの診察」、「児童相談所嘱託医としての活動」が主な業務です。
児童精神科のニーズは非常に高いですが、静岡県東部では対応している医療機関が少ないため、他市町(遠方だと伊豆半島など)からも多く患者さんが来られます。小児期に子どもの生活を安全・安心なものにし、少しでも子どもが自分を好きになれる手伝いができることは、成人期の精神疾患発症のリスクを下げること、虐待の世代間連鎖を防ぐことにつながると考えて職務に努めています。学校や行政、福祉などとの連携も必要とされており、医師としてのスキル以外にもコミュニケーションスキルなどが必要とされます。
これまで以上に子どもの個性を尊重し、どんな子も心地よくいられるような地域づくり、子どもの居場所づくりに取り組むことが今の目標です。
児童精神科のニーズは非常に高いですが、静岡県東部では対応している医療機関が少ないため、他市町(遠方だと伊豆半島など)からも多く患者さんが来られます。小児期に子どもの生活を安全・安心なものにし、少しでも子どもが自分を好きになれる手伝いができることは、成人期の精神疾患発症のリスクを下げること、虐待の世代間連鎖を防ぐことにつながると考えて職務に努めています。学校や行政、福祉などとの連携も必要とされており、医師としてのスキル以外にもコミュニケーションスキルなどが必要とされます。
これまで以上に子どもの個性を尊重し、どんな子も心地よくいられるような地域づくり、子どもの居場所づくりに取り組むことが今の目標です。
入局を決めた理由・講座の魅力
高校生のころから司法精神医学や心理学に興味がありました。医学部5年のポリクリで精神科単科病院での選択研修に行き、統合失調症の方と1週間デイケアでのんびり過ごした時間が大変居心地が良かったことが、精神科医を目指した決め手になりました。
当講座の魅力を挙げると、まず医局の雰囲気の良さがあります。穏やかな先生が多くて和気あいあいとしている一方で、研究面での指導もしっかりしています。優秀な心理士が揃っており、心理分野で学べることが多いのもポイントです。
また勤務についても可能な限り希望を聞いてくれ、希望でない病院に強制的に勤務させられることは私の場合はありませんでした。静岡県は東西に広いので、勤務地と居住地を自分のライフスタイルに合わせて選べるのは重要です。
私は他大学出身ですが、他大学卒業の医局員も多く他大学でも困ることがなく過ごせました。
当講座の魅力を挙げると、まず医局の雰囲気の良さがあります。穏やかな先生が多くて和気あいあいとしている一方で、研究面での指導もしっかりしています。優秀な心理士が揃っており、心理分野で学べることが多いのもポイントです。
また勤務についても可能な限り希望を聞いてくれ、希望でない病院に強制的に勤務させられることは私の場合はありませんでした。静岡県は東西に広いので、勤務地と居住地を自分のライフスタイルに合わせて選べるのは重要です。
私は他大学出身ですが、他大学卒業の医局員も多く他大学でも困ることがなく過ごせました。
医局に所属していてよかったこと
医局の存在は医師としての成長を大きく高めてくれます。一人で就職活動をすると一つの病院で長く働くことになりますが、医局員はさまざまな病院での現場経験を通じて視野を広げることができます。また、そうして得た幅広い人脈は、医師人生の生涯にわたってかけがえのない先輩・同僚・後輩となり、いろいろな局面で助けになってくれるはずです。オンラインでの抄読会(マンデークラブ)といった新しい知見を得る機会も増えますし、当講座で言えば信頼できる心理士の友人がたくさんできるなど、有形無形の財産を築くことができます。
仕事のやりがい
大学病院で勤務していた3年目、同じグループの医師や心理士が皆個性的で、同じ患者さんを前にしてもいろいろな見立てがあることを興味深く感じたことがあります。その時担当していた患者さんたちも、一般病院では出会えないような珍しいケースが多かったですね。また、「こころの医療センター」では患者さんの家に訪問することも多くあり、患者さんの生活を知ることで地域医療の学びを深めることができました。
児童精神科臨床に従事してからは、患者さんと散歩をする、スポーツをする、お出かけをするといった思い出が特に印象深いです。お給料や自己実現などモチベーションの源はいろいろありますが、やはり仕事を通じて少しは人や社会の役に立てていると実感できることが、一番のやりがいです。
児童精神科臨床に従事してからは、患者さんと散歩をする、スポーツをする、お出かけをするといった思い出が特に印象深いです。お給料や自己実現などモチベーションの源はいろいろありますが、やはり仕事を通じて少しは人や社会の役に立てていると実感できることが、一番のやりがいです。
MESSAGE
精神科医療は変化がめざましい分野で、それだけ勉強が必要とされますが、好奇心を持ち続けることができます。つらいこと・苦しいことも含めた人生経験が仕事に生きますし、患者さんから教えてもらったことが自分の人生の糧になるといった経験も珍しくありません。患者さんの年齢層でも、子ども、青年期、壮年期、老年期と、それぞれに醍醐味があり、自分自身の成長やライフステージの変化とともに、楽しみながら取り組める分野です。
今、さまざまな分野で精神科医の需要は高まっています。医師としての人生を通じてひとつの道を究めたい方は、ぜひ精神医学講座の扉をたたいてみてください。
今、さまざまな分野で精神科医の需要は高まっています。医師としての人生を通じてひとつの道を究めたい方は、ぜひ精神医学講座の扉をたたいてみてください。